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おすすめ英語学習本「ネイティブが絶句!その英語が危ないです。by デイビッド・セイン」の感想

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日本人が使う英語を聞いて、ネイティブスピーカーは驚ろかされ、ドキドキさせられ、面食らうことがよくあるそうです。この原因は単純です。英語が流暢に話せることやペラペラしゃべれることとは全く関係なく、英語の使い方に問題があるのです。

テレビなどで、あまり上手な日本語を話さない外国人を聞いたことがありますね。時には違う意味で解釈してしまいそうな、はらはらさせられる日本語もあります。

ボビーオロゴンという方を知っていますか?

この人は実は日本語がとても上手なのに、わざとのように変な日本語や下ネタに近い言葉を連発させて、聴衆を魅了しています。こういった笑いを取れるようになるには、かなりの日本語の習得が必要です。

これとは逆のことが日本人にも当てはまります。中途半端に英語の意味を知っていても、外国人には理解できなかったり、変な英語になることもしばしばあります。相手に誤解を持たせない、きちんとした英語を身に着けて、正確に相手に伝わる英語を使いたいものですね。

「ネイティブが絶句!その英語が危ないです。」

今回紹介する一冊は、「ネイティブが絶句!その英語が危ないです。」と、タイトルの通り使い方を誤れば相手に変に伝わる日本人英語とその英語らしい言い方を300以上も集めています。

著者について

1959年、アメリカで生まれた著者「デイビッド・セイン」は、来日してから会話や翻訳での豊富な講師経験を活かし、これまでに体得してきた日本人の「危険な英語」をまとめた集大成です。

本の形式は著者独自にこれまで出版してきたものとほぼ同じで、正解、不正解を読者に問いかける形式です。

本の構成

大きく6つにカテゴリーが分かれています。辞書的に使うこともできますし、読書のようにパラパラと読み進めていくこともできます。

本の構成

Part1 セクハラ・パワハラまがいの「無神経すぎる」英語
Part2 人種・宗教・文化の違い… 「知らなかった」ではすまない英語
Part3 汚い・下品・キツすぎる… 「品性を疑われる」英語
Part4 少しのミスで、言いたいことが「9割伝わらない」英語
Part5 ネイティブは失笑必至! 「トンデモすぎる」英語
Part6 依頼・相づち・謝罪・拒否… そんな言い方では「怒られる」英語

本書の特徴

本書の特徴としてまず素晴らしいのは、空いている時間があればすぐに手にとって読める点です。ほんの数分あれば、いくつかフレーズを手軽に読めることはとても高く評価できます。読書のように読み進めていくこともできますし、お気に入りのパートから読み始めることもできます。時間をあまり気にせずに読めることは、忙しい人にとってはとてもありがたいことです。

2つ目に、本書を辞書のように使うことができる点です。最初の「もくじ」では、各ページに説明しているタイトルをそのまま掲載しています。「もくじ」だけを見ても、読みたい項目を一挙に探すことができます。辞書を使って単語を探す感覚で、読みたいフレーズを探すこともできます。

最後に特筆すべき点として、コラムで新しい情報を取得できる点です。日本と外国の文化の違いを発見することによって、日本の素晴らしさと外国の文化の両面を知ることができます。文化の違いを知っておくことで、より深く英語の文化を理解することができます。

本書の特徴

  • 少ない時間で、どこからでもさっと読める
  • 「もくじ」だけでも、見たいものをすぐに探せる
  • 日本との文化比較でためになるコラム

まとめ

著者のこれまでの著作の集大成とも呼べる一冊です。日本人にはなかなか理解しにくい英語らしい表現を手軽に学ぶことができ、日本人の考え方との違いに触れることができる貴重な一冊です。『「そんなつもりじゃなかった」は通用しない!』と表紙にも書かれているように、正確に英語を使って表現する方法を身に着けることができます。

紹介した本の情報

  • タイトル:ネイティブが絶句!その英語が危ないです。
  • 著者デイビッド・セイン、古正佳緒里著
  • 出版年:2014年
  • ISBN:978-4-309-02347-2
  • 出版河出書房新社
  • 本体価格:1200円