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簡単と思いきやそうでもない? 「愛」を伝える様々な表現を、恋愛映画『ジュリエットからの手紙』からご紹介!

  中学校や簡単な英会話レッスンでも紹介されていて、多くの人が簡単に英語で言えると思っている表現はたくさんあります。

しかし、そういう言葉にも、実は別の言い方が存在したり、ちょっとしたニュアンスの違いによって使い分けたりしなくてはならない場合があります。 例えば、この2つ。

Nice to meet you.   Nice to see you. 

どちらも誰かに会った時に使う挨拶表現です。  

しかし、明確な違いがあります。「meet」は中学生の時に習ったように初対面の相手に対して使いますが、「see」は以前も会ったことがある人物にまた出会った際に使う表現です。

ですので、後者の「Nice to see you.」は文末に「again」を付けることが多いです。   このような似た表現、そしてその使い分けは、誰もが簡単に言えると思っている「愛している」という言葉にもあります。

そこで、今回は愛を伝える表現について、映画のセリフから考えてみたいと思います。    

 

興味深い告白の表現を、映画『ジュリエットからの手紙』から

さて、みなさんは誰かに愛を伝える際、どんな英語を使うでしょうか? おそらくほとんどの人が「I love you.」と答えるでしょう。

もちろん、これは正しく、またよく使われる表現です。

しかし、実は別の、より恋人同士の深い愛情を表現する言い方があります。      

興味深い告白場面が『ジュリエットからの手紙』という映画でありました。

この映画は、イタリアで実際に行われているイベント「ジュリエットレター」を題材にした作品です。  

「ジュリエットレター」とは、世界中から寄せられる恋愛相談に、「ジュリエットの秘書」と呼ばれる女性たちが返信するというものです。

この映画では、ある女性が50年前に出会った男性との恋について綴った手紙へ返信を書いた主人公が、その女性のかつての恋人を探すという物語になっています。  

この女性には孫がいて、その孫と主人公の間にロマンスがあります。

そしてラストで、彼は主人公に愛を伝えるのです。その時のセリフが以下のものです。  

I am madly, deeply, truly, passionately in love with you.

  ここには2つのポイントがあります。    

 

はじめてのチュウ』の歌詞にも登場する「be in love with you」の意味

  まず1つ目。「madly, deeply, truly, passionately」と、かなり副詞が多いのですが、これらの副詞を全部取り去り、シンプルな表現にするとこうなります。  

I am in love with you.

  ここで使われている「be in love with you」という表現は、アニメ『キテレツ大百科』のエンディングテーマ『はじめてのチュウ』の歌詞にも出てきますね。      

意味は「君に恋している」、「君が好き」となり、ほとんど「I love you」と変わらないようにも感じられます。

しかし、明確に差があります。 「I love you」は恋愛関係以外でも、家族愛や友情などを表現する場合に使えますが、「be in love with you」は恋愛関係でしか使いません。 それゆえ、「I love you」よりも強い恋心を表すのに最適です。      

 

べた惚れであることを伝える「madly in love」

次に、「madly in love」という表現。

これは、慣用表現としてもよく使われるものです。 「メロメロ」、「死ぬほど好き」のような「べた惚れ」的なニュアンスの言葉で、こちらも強い恋心を表現するものです。

映画のセリフでは、この慣用的に使われる「madly in love」という表現を元に、「madly」からさらに強い意味の副詞を続けて、「in love」へと繋げているのです。      こうして考えると、この告白の言葉がどれほど強い思いのこもったものだか分かります。

もともと強い恋心表す表現2つ使い、さらにそれを「deeply, truly, passionately」=「深く、本当に、情熱的に」と、副詞を連ねることで補強しているのですから。  

こういった表現を知っていると、言葉の節々に表れる細やかな感情が読み取れて、もっと映画を楽しめるかも知れませんね。