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Kindle英語学習本「a big cheeseは大きなチーズではありません」の感想

 

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英語で物語を読んだり、会話をしていて、簡単な単語の組み合わせのフレーズなのに、「これってどういう意味?」と思ったことはないでしょうか。

日本語にもこういった表現はたくさんあります。

そのまま英語に直しても、「?」マークが頭に浮かび、意味が通じないものもあります。

 

例えば、以下のようなものです。

  • 棚からぼたもち
  • 足が棒になる
  • 骨を折る

こういったものを、日本語を全く知らない人に説明するときにはどう英語で説明しますか?

 

「棚からぼたもち」でしたら、「棚から、ぼたもちが落っこちてくること」などとは決して説明しないと思います。

その真の意味を英語で説明しますよね。

 

また、「足が棒になる」、「骨を折る」も同じように、「足」が棒になるわけはありません。足は足です。

 

「骨を折る」もそれ自体の意味と、もう一つ「苦労する」という意味があるのは、日本語ネイティブならばすぐに気が付くことです。

 

こういった表現を英語で考えてみると、いくつ思い浮かべることができますか?

 

「a big cheese」と聞いて、「大きなチーズ」以外の意味があるとネイティブと同じ感覚で知りたいならば、この本がおすすめです。

 

 

英語の表現を凝縮した1冊「a big cheeseは「大きなチーズ」ではありません」 

英語の表現には、表面所の意味だけでないものがたくさんあります。もっと身近に英語を感じるために、いろんな表現を集めた1冊を紹介します。

a big cheeseは「大きなチーズ」ではありません(牧野髙 著)

 辞書や翻訳などの経験豊富な著書である牧野髙さんが、上記で述べた英語のような、そのまま読んでも意味がわからない表現165フレーズを、面白くてためになる説明も交えて説明しています。

また、文庫本サイズですので、すぐに手にとって見やすい形態の本です。

 


本の構成 ※(  )はフレーズの数

  • 第1章 会話のキッカケを作る・会話を弾ませるフレーズ(29)
  • 第2章 ポジティブな気持ちを表すフレーズ(30)
  • 第3章 ネガティブな気持ちを表すフレーズ(32)
  • 第4章 ビジネスの場面で使えるフレーズ(30)
  • 第5章 カジュアルな場面で使えるフレーズ(44)


近年様々なフレーズの本が出版されていますが、この本の一番の特徴は、いつでも携帯して見られるところです。

出版者(ディスカヴァー携書)の名前にもありますが、片手に収まります。

英語表現を覚えるのは何も机の前だけでできるものではないのです。

 

忙しい合間にも、ちょっと鞄から取り出して、フレーズを覚えたり、確認したり、音読したり、上手に時間を使って練習したいものですよね。

もう一つの特徴として、5つのカテゴリーに分けられてはいますが、最初から順序よく読んでいっても楽しめる点です。

 

一般的な英語のフレーズや表現集は無味乾燥なものが多く、そのまま読み進めていくと眠気に襲われるような辞書的な構成の本が多数あります。

しかし、この本は携帯性も手伝ってか、まるで文庫本の小説を読んでいるように読み進めていくことができます。

 

例えば、第2章と第3章のつながり。

この2つの章は完全に相対する英語表現で、ポジティブな言い方だけではなく、その後にすぐネガティブなフレーズが収録されています。

人間は感情を持っていますので、それを英語でどう表現すればいいのかがよく分かる構成になっています。

 

もちろん、続く第4章と第5章が対になって構成されているのは言うまでもありません。

会社務めの方も気軽に読んで欲しいという著者の気持ちがよく伝わってくる構成となっています。

 

「ネイティブだけが知っている、学校では教えてくれないフレーズ」(表紙タイトルより)という、単純な単語の組み合わせが、奥の深い英語表現につながるきっかけになる本です。

 

 

紹介した本の情報

  • タイトル:a big cheeseは「大きなチーズ」ではありません
  • 著者:牧野髙
  • 出版年:2013年
  • ISBN:978-4-7993-1333-6
  • 出版:ディスカヴァー携書 
  • 本体価格:1000円