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日本人っぽい英語表現を卒業しよう!無生物主語を覚えてネイティブ英語に近づく方法

 「日本は英語がしゃべれない国である」とした調査結果が最近新聞で発表されました。

確かに、中学から高校まで6年間習っても、ペラペラとしゃべることまではできないという人が大多数ではないでしょうか。

このことに加え、外国人が頭をかしげることの一つが、日本人が言いたい内容が英語で直接伝わりにくいということがあります。

日本語をそのまま英語として訳をしても、おかしな響きに聞こえるようです。

そこで今回は、英語をもっと英語らしく伝えるコツを伝授します。

 

英語らしい表現のカギは、「無生物主語」

日本語「このバスに乗れば、上野駅に着きますよ。」

さて、実際にこの日本語を英語に直してみましょう。

最初の「このバスに乗れば」の部分は、条件の「if」を使って訳できますね。

英語にすると、

  • If you take this bus,

となるでしょう。

 

次に、後半の「上野駅に着きますよ」の部分は、

  • you will arrive at Ueno Station.

となりますね。

 

まとめると、

  • If you take this bus, you will arrive at Ueno Station.

となり、完成です!

 

ただし、主語と述語を二回ずつ使い、文が長くなりました。

もちろんこの言い方でも十分に通じますが、もっと英語らしい表現のバリエーションがあってもよさそうです。

 

主語を「無生物」にして、次のような日本語に変えてみてはどうでしょうか。

日本語「このバスは、あなたを上野駅まで連れていってくれる。」

この言い方をすれば、主語と動詞が1回ずつで済みます!

「連れていってくれる」などの日本語は、少々日本語としては幼稚に聞こえてしまいますね。小さい子供が絵本で物語を読むような言い方です。

しかし、ここに英語らしい表現のコツが隠されているのです。

 

同様の作業で、英語に直してみましょう。

「連れて行ってくれる」という部分は、英語で次のように表現してみましょう。

  • take +(人)+ to + 場所

 

この文法表現を使うと、

  • This bus takes you to the Ueno Station.

となります。直接訳をするよりも短く端的に、主語と述語が一つですみました。

なんと楽な英語でしょう。急いでいる時には特に便利ですね。

 

無生物主語でよく使う動詞

先ほどの英文のように、主語に物や事柄を使う言い回しを「無生物主語」と呼びます。

日本語は主語をよく省略する習慣がありますが、主語を省略しないと「人」が主語になることが圧倒的に多い言語なのです。

そこで、日本語をそのまま英訳してしまうと、相手に通じにくい表現になってしまうことも多いのです。

ですから、英語を英語らしく表現し、さらに表現のバリエーションを持つためには「無生物主語」は欠かせない表現方法なのです。

以下に「無生物主語」で使いやすい動詞を例に挙げておきます。

「無生物主語」と一緒に使う動詞

  • take + 名詞(人) + to 場所
  • lead + 名詞(人) + to 場所
  • make + 名詞(人) + 動詞の原形
  • force + 名詞(人) + to 動詞の原形
  • cause + 名詞(人) + to 動詞の原形
  • please + 名詞(人)
  • remind + 名詞(人) + of 名詞
  • enable + 名詞(人) + to 動詞の原形
  • allow + 名詞(人) + to 動詞の原形
  • prevent + 名詞(人) + from 動詞ing
  • show + 名詞(人) + 名詞(物・事)

 

無生物主語の英語表現

実際に上記の動詞をいくつか使い、「無生物主語」で英語らしい文を作ってみましょう。

※「英語らしい表現」の訳と「日本語らしい表現」の訳の順場で訳を書いています。 

(A)This street will lead you to the pharmacy.

(この道はあなたを薬局へ連れていきます)→(この道を進めば、薬局に行けますよ)

(B)The TV drama last night made me cry.

 (昨晩のテレビドラマは私を泣かせた)→(昨晩のテレビドラマを見たら、泣いてしまった)

(C)Lack of his knowledge caused him to lose his job.

(彼の知識の欠如が、彼に仕事を失わせることを引き起こした)→(彼は知識がなかったせいで、自分の仕事を失ってしまった)

(D)The heavy storm prevented her from going to college last week.

(ひどい嵐は先週、彼女を大学まで行くことを妨げた)→(ひどい嵐のために、彼女は先週大学に行けなかった)

(E)This great map shows us how to get to the subway station.

(この素晴らしい地図は、私たちに地下鉄に着く方法を示している)→(この素晴らし地図のおかげで、私たちは地下鉄に着く方法が分かる)

 

まとめ

 このように、主語を「無生物」で始めると、とても英語らしい表現になりますね。

すべての場合で日本語をそのまま英語に直すことはせず、たまにはこういった「無生物主語」表現を含んだ英語らしい表現を使うにより、よりスムーズに会話が弾ませることができるでしょう。