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Kindle英語本「イラストだから覚えられる会話で必ず使う英単語1100」の感想

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 子供のころに言葉を習得するとき、その一番の教師は親であるとよく言われます。確かにその通りで、ちょっとした言葉の使い方でも間違いがあればその都度親が根気よく訂正してくれます。小学生くらいになれば、時や場所などのTPOによって言葉を使い分ける方法も身についていきます。

しかし、大人になってから外国語を学ぶためにできることは限られています。ネイティブスピーカーが子供のころに経験してきたやり方を、できる限り真似ることしかないでしょう。大人になって言葉を学ぶ利点は、子供では読めない専門書も読むことできることです。

ビジュアルで子供から大人まで使える単語を吸収

子供にはとても難しい抽象的な単語も、大人になれば単語帳をネイティブスピーカーにすることができます。子供の頃は動物や花などの具体的な物の名前を、そのまま親から教えてもらいます。

しかし、大人になれば抽象的な単語も知っておく必要があります。抽象的な単語をもっと覚えやすくするために、ビジュアルを使って覚えやすくできます。

今回紹介するこの単語帳を使えば、目で見ることにより、抽象的な単語も覚えやすくなるように工夫されています。

「イラストだから覚えられる会話で必ず使う英単語1100」

わずか6か月間という短期間で、TOEIC500点から900点までにスコアを伸ばし、日本各地から直接学びにくるほどの人気のある著者です。イギリス留学(計2年間)の経験と、独学での単語習得法を活かした、見ているだけでも楽しく分かりやすい単語帳です。

本書の特徴

  • イラストを見れば、単語の意味がすぐ分かる
  • 会話でよく使う単語を中心に構成している
  • よく使う単語を厳選。1100語と少なく絞っている

書店には様々な単語帳が並べられていて、それぞれに使い方の特徴があります。本書は、すべての単語に「イラスト」があり、「会話」で使うものを厳選して収録しています。英会話をさらに充実させたい方には、うってつけの一冊です。

本の構成

  • Chapter 1 日常生活の動作
  • Chapter 2 人々の暮らし
  • Chapter 3 街の風景
  • Chapter 4 食物
  • Chapter 5 さまざまな生き物
  • Chapter 6 地理・気象
  • Chapter 7 健康・医療

本書が特に有効であるのは、「イラスト」を使って「動作」を表現できている点です。一般的に、動作は動詞で表し、イラストに描いて説明することはめったにありません。動詞の意味をそのまま文字で覚えようとします。

しかし、本書はその動詞のイメージを「イラスト」で表し、より具体的なイメージを持ちながら覚えることができます。動詞のビジュアルイメージが具体的になればなるほど、長期記憶として意味が定着します。

Chapter1では他の単語帳にはない新鮮さがあります。抽象的な動詞でも「イラスト」でずらりと紹介しています。例えば次のような動詞をイラストで描いてあります。

抽象的な動詞の例

  • 「炭酸がぬける」
  • 「コンセントにTVのプラグを差し込む」など。

単語と意味を無理やり関連させて覚えてもよいのですが、イラストと一緒に記憶に残すことで、より長期的な記憶へとつながりやすくなっています。

充実したコラム

単調な単語帳ではすぐに飽きてしまう人でも大丈夫です。本書にはコラムがたくさんありますので、飽きません。

単語の覚え方やスピーキングの練習方法などが掲載されており、単語暗記に直結するコラムを読めば、記憶を深めることができます。

まとめ

子供の頃に教えてもらうネイティブの言語習得法を、目で見て長期的、具体的に記憶することができるとてもよい単語帳です。覚えた単語が頭の中でイラストとなって思いだされれば、会話もスムーズに弾むことでしょう。

単語とその訳だけ羅列された単調な単語帳に飽きた人は、この一冊を手にとってみてください。イメージが目から入ってきて、意味が長期記憶としてとどまることは間違ありません。

紹介した本の情報

  • タイトル:イラストだから覚えられる会話で必ず使う英単語1100
  • 著者: 石井辰哉
  • 出版年:2016年
  • ISBN:978-4-8443-7477-0
  • 出版:株式会社クロスメディア・ランゲージ
  • 本体価格:1880円